お客様の標準室で、世界標準レベルの校正作業を行う計測器です。

デュアルソース抵抗ブリッジ6600A (10MΩ~10PΩ)

デュアルソース抵抗ブリッジの基本設計は国研校正機関(NIST等)から生まれました。関連論文も発表されています。(注:この計測方式は高電圧をコンデンサにチャージし、計測対象物に印加して電流を計測...の方法ではありません。)

 

  1. 計測範囲 100kΩ 10PΩ (100PΩ オプション)
  2. 出力電圧 1V 1000V (5,000V オプション)
  3. 正面のタッチパネル操作か同梱する計測ソフトウェアをインストールしたパソコンから操作。
  4. 計測環境の温度変化に影響を受けません。
  5. 10 あるいは 20 チャネルの高抵抗計測専用の同軸マトリックススキャナーもあります。(オプション)
  6. 環境条件(温度、湿度)と圧力の自動計測が可能です。(オプション)
  7. 計測可能比率 Ratio 1:1, 10:1,100:1, 1000:1
  8. 複数の動作モード(比率計測、直接計測)があります。

 

2010年代前半から世界・日本国内で活用いただいております。日本では標準抵抗器メーカ等で活用いただいております。MIJapanスタッフは、この計測器の納入時、運用トレーニングをさせていただいております。ご質問があれば、ご遠慮なく、お問い合わせください

 

※ データ収集の待機時間(Settle Time)

高抵抗計測を実行する上で注意すべき項目として、データ収集の待機時間(Settle time)の設定があります。直接計測モードが活用できます。

 

Gギガオーム(109)、Tテラオーム(1012)レンジの抵抗器を高精度に計測するには、長時間のデータ収集待機時間(たとえば2分等)を設定する必要があります。この待機時間は試験電圧、被校正の抵抗器の特性、各種試験環境等、いろいろな条件を考慮して設定する必要があり、最良の値を設定するのは容易でないかもしれません。しかしMI6600Aには、直接計測モードの計測結果を時定数評価ツールに使うと信号電圧が安定するまでの時間を容易に評価でき、その結果でブリッジ計測の待機時間を決めることができます。