お客様の標準室で、世界標準レベルの校正作業を行う計測器です。

温度ブリッジ 6020T

温度ブリッジ AccuBridgeシリーズは精密温度計測に活用することを目的に設計した計測器で、直流コンパレータを活用した使い易い計測器です。電流方向の切り替え時間は設定可能で、熱雑音や炉の電気ノイズの中でも 極性の切替時間(Settle Time(リバースレート) 2秒~)、連続での計測も可能にしています。

 

計測可能比率 スタンダードモデル:14倍まで、

       プレミアムモデル:5倍まで

運用環境温度:10℃から35℃

 

センサ計測電流は直流です。回路に潜在するインダクタンス、浮遊容量等、虚数成分の影響は一切、受けません。 


御客様の要求仕様(例)

  1. 計測範囲    Ω~   Ω
  2. 計測電流    mA~   mA
  3. 計測精度    μΩ/Ω
  4. 計測電流の極性反転速度   4~8秒、或は それ以下毎
  5. 計測実時間  データ30個を読み取って、平均値を出力を5分以内。

現実にロギング開始の操作から25秒足らずで計測を開始することを、動画で表示しています。(MI Japanが計測しました。)画面右上のタイマー情報を御確認ください。

温度センサの抵抗値がセンサ外部の影響を受けて変動したり、あるいは自己加熱の影響を受けて変動することが前提で、その抵抗値の変化を高速に応答、計測できることが必要です。

直流ブリッジは中核素子DCCに発生する残留磁束がゼロになるよう巻線制御回路が動作します。MIのブリッジは、計測スタートから短時間で、例えば2分以内に、残留磁束が目標の条件(ゼロ近く)に到達します。この計測条件が整ったことを受け、計測を開始します。
この短時間に計測条件に到達する方式がMI独自の機構によるのです。

 

動画の検査条件は、Rs=100Ω、Rx=100Ω、計測電流Rx=1mA、リバースレート=2秒、計測データ数=35個、解析データ数=25個、データフィルタ=1秒  です。競合品と動作比較が可能なら、是非、同じ条件で、実施ねがいます。

計測開始までの経過時間を御確認ねがいます。


 

 

 

MI 新製品温度ブリッジ 6020Tのご紹介

 

温度ブリッジ 6020T の説明

計測可能範囲 0.1Ω~100kΩ

計測精度 ±0.015ppm : 範囲 1Ω~10kΩ

 

  計測はスタートから30秒足らずで開始します。

直流ブリッジは中核素子DCCに発生する磁束がゼロになるよう巻線制御回路が動作します。

MIのブリッジは、計測開始から30秒足らずで、磁束が目標の条件に到達したことを意味します。

この計測条件が整ったことを受け、計測を開始するのです。

 

この短時間に計測条件に到達する方式がMI独自の機構によるのです。

 

この計測開始までに時間、MIは”ラフ計測時間”と説明、に、仮に数分以上必要になるとすると、

計測対象の温度も相応に安定していることが必要になります。

実質的に、計測開始まで長時間の安定待ちが必要な計測器は、温度計測には不向きになります。

MIJapanスタッフは、納入時、運用トレーニングをさせていただいております。ご質問があれば、ご遠慮なく、お問い合わせください。

      特徴と利点

MIでは、お客様の計測不確かさが要求される事情を理解して、製品の設計しています。
そのため、6020T-スタンダードモデルと6020T-プレミアムモデルは、1 mAを保持する計測電流機能を組み込んだ
6チャンネル信号入力のフロントパネルのデザインになっています。
ブリッジとスキャナを組み合わせた1つの計測器として提供しているのです!

 

計測器を選択する場合、何を検討しますか?


モデル           6020T-プレミアムモデル
最短計測電流極性切替時間  2秒
最短データ収集タイミング  0.1秒

Rs(Ω) 比率精度 ※ (×10^(-6))
1:1 5:1 1:10
0.1 ~ 1  0.015 0.015 0.02
1  ~ 10 0.015 0.015 0.02 
10  ~ 100 0.015 0.015 0.02
100 ~ 1k 0.015 0.015 0.02
1k  ~ 10k 0.015 0.015 0.02
10k ~ 100k 0.1 0.1 0.2

※ 比率とはRprt/Rs

モデル           6020T-スタンダードモデル

最短計測電流極性切替時間  2秒

最短データ収集タイミング  0.1秒

Rs(Ω) 比率精度 ※ (×10^(-6))
1:1 14:1 1:14
0.1 ~ 1  0.07 0.07 0.07
1  ~ 10 0.07 0.07 0.07 
10  ~ 100 0.07 0.07 0.07
100 ~ 1k 0.07 0.07 0.07
1k  ~ 10k 0.07 0.07 0.07
10k ~ 100k 0.15 0.15 0.2

※ 比率とはRprt/Rs

 

測定対象           4線式接続
線形変換誤差           フルスケールの0.005 ppm以下
フル仕様での稼働できる環境  10℃~35℃、10%~90%RH 結露無き事
計測電流           1μA~200mA
計測電流 設定分解能      18ビット
パソコンとの接続       IEEE-488(標準)
画面機能           タッチパネル操作が可能、表示分解能 0.001ppm

 

 

仕様

機種 6010D Accubridge 6020T   
サンプル速度 2秒から  
測定方式 直流ブリッジによる自動抵抗比測定方式  

計測電流極性切り替え時間

Settle time

電流方向の切り替えは2秒~1000秒まで設定可能

 

 

測定対象

4線式接続   
測定チャネル 2ch  6ch  
測定範囲

抵抗比:0.1~14

R0:>2.5Ω

スタンダードモデル抵抗比:14倍まで

プレミアムモデル抵抗比:5倍まで

 
センサ計測 10μA~100mA  1μA~200mA  

センサ計測電流継続機構(自己加熱安定化)

なし  あり  
フル仕様での稼働できる環境温度 10℃~35℃   
質量 17kg  19kg  

実験報告例です。

MI Japanが6020T にセンサを模擬し、100Ωの抵抗器を接続し、計測してみました。

(同梱するPCソフトウェアで計測しました。テキストベースでデータ保存、その後、Excelで解析が行えます。)

ダウンロード
温度ブリッジ、6ch入力
2019年1月8日 更新
AccuBridge-6020T-Series J2 Rev12.pdf
PDFファイル 288.4 KB