チェコ国研校正機関のインタビュー記事ー抜粋(雑誌NCSLI 2010で公開) 

 

量子ホール抵抗(QHR)標準は、CMI1999年に商用システムを調達したが、その運用は特に計測に使用する電子機器、極低温電流コンパレータ(CCC)、が原因で上手く活用できませんでした。

2003年に、システムのトラブルシューティングを行い、運用に幾つかの制限事項を加えました。我々の実力は、100オームの抵抗器と量子標準と比較し2倍大きな計測不確かさでした。量子標準の仕様は0.01 ppmでしたが。

2005年まで、我々のQHRCCCを含むシステムとして運用していましたが、達成したシステムの不確かさは0.04 ppmでした。これが当時の、商用機種を活用した我々のQHRシステムの特性でした。

その運用特性が劣化しはじめていることから、少し仕様が変化しますがCCCを市販しているMI 6010Q抵抗ブリッジに置き換えました。