直流抵抗ブリッジで誤解を招く情報をWebで見かけたことから、以下を追加説明させていただきます。
Webの情報:使い勝手、計測特性を考えると、DMMには勝てない。
これは正しくあります。
自動一次 抵抗/温度計 ブリッジ(MIの6010D)の仕様で説明させていただきます。
0.01Ω~100kΩ(表示桁数9桁)までを精密に測定
参照標準の抵抗器が必要ですが、
計測条件(計測電流値、計測電流の極性切換時間等)の設定を行った後、すべて自動計測
計測結果は内蔵USBポートを介し、外付けUSBメモリでも保存できます。
総括
1.検流計は不要です。運用は全て自動計測です。面倒な操作は不要です。
2.最良の計測不確かさ40ppbで、市販DMMより断然良好です。
3.最大分解能が1nΩにすることも可能です。(参照標準1Ωと比較した場合)
4.測定範囲は0.01Ω~100kΩです。
5.計測特性に経時変化はありません。
6.機器のメンテナンスは容易です。
7.熱電効果による計測誤差を除去する機能は標準装備です。
ということで、実用面でのメリットはあります。
→ MIブリッジは産総研、NIST(アメリカ)、PTB(ドイツ)、NPL(イギリス) 等 世界の殆どの国研校正機関、民間校正機関、抵抗計測を業務にされている機関で、今も標準的に使用されている装置です。