3 応答時間

   データ収集前の条件待ちでの廃棄データ数は通常3個以内です。

   因みに10個のデータ収集するのに必要な時間は上記の廃棄データを収集する時間を含めても2分程度です。この速い応答特性はMI抵抗ブリッジのオリジナル構造のDCCから生まれています。

   その特徴があって、温度計測に活用していただいていると考えています。

 

   100Ω:100ΩをIx=1mAで計測で、ロギングスタートから最初の比率データを出力するまでの時間は約50秒でした。

   (2017年10月26日 実験)

 

実際の比率計測を開始する前、直流ブリッジは内蔵の中核素子DCCに発生する残留磁束がゼロになるよう巻線制御回路が動作します。MIのブリッジは、計測開始から1分足らずで、残留磁束が目標の条件に到達したことを意味します。この計測条件が整ったことを受け、計測を開始します。
この短時間に計測条件に到達する方式がMI独自の機構によるのです。

 

実際の応答特性を動画で計測し、表示しています。ロギング開始 → ラフ計測 → 実際の計測です。動画は.....