電流比較型ブリッジ 二次抵抗/温度ブリッジ6242D0.001Ω  1GΩ)

 

内蔵カレントコンパレータは発生磁束ゼロを追求しています。

二次の校正機関用の標準抵抗ブリッジです。

 

この計測器で、有効期間がある補正処理は実施しておりません。計測環境の温度変化に影響を受け難い設計です。 

 

μΩ以下の桁数の小さな抵抗値でも、信頼性高い抵抗値を求めることができます。

計測器6242シリーズのModel6242Bは、2006年に発売しており、製品性能に改良を加え、現在の最新機種(6242D)を販売中です。日本国内でも活用されています。MIJapanスタッフは、計測器の納入時、運用トレーニングをさせていただいております。ご質問があれば、ご遠慮なく、お問い合わせください。

 

 運用上の特長が。。。。

特長

1.計測範囲 0.001Ω 1GΩ(0.001:1、0.01:1、0.1:1、1:1、1:10、10:1、100:1)

2.比率自己校正機能付き(MIオリジナル)

3.期待できる比率計測精度は公開しています。下記に詳細

公的機関による精度確認サービスも利用できます。(ppbレベル)

4.線形計測精度 < 10 x 10-9

5.指定の精度を実現するまでの時間(暖機) < 1分

6.独自設計のカレントコンパレータ(バイナリー巻)を使用しています。

 

7.正面のタッチパネル操作か同梱するPC計測ソフトウェアで操作 が可能

8.4220マトリックススキャナー、6011シリーズのレンジエクステンダと組み合わせシステム運用。多チャンネルの校正システム、低抵抗の校正システムに活用できます。

 

9.7 インチのタッチスクリーンとUSBポートを装備

 

10.比率誤差の評価はインターチェンジ法を採用しています。

 

11. 比率計測の補正

MIブリッジで仕様の計測精度を補正することはありません。よって経年変化が要因で、計測特性が変化することは殆どありません。

 


御客様の要求仕様(例)

  1. 計測範囲    Ω~   Ω
  2. 計測電流    mA~   mA
  3. 計測精度    μΩ/Ω
  4. 計測電流の極性反転速度   4~8秒、或は それ以下毎
  5. 計測実時間  データ30個を読み取って、平均値を出力を5分以内。(この時間は作業時間につながります、重要な仕様と理解しています。) 

→ MIの抵抗ブリッジを採用していただきました。


 

比率精度(製品仕様の)

Rs (公称値)  Rx(公称値)
 比率精度 6242D / 6242D スペシャル
1Ω 0.1Ω~1Ω 10Ω 100Ω
0.2ppm 0.1/0.03ppm 0.1/0.05ppm 0.2ppm
10Ω 1Ω~10Ω 10Ω 100Ω 1000Ω
0.1ppm 0.1/0.03ppm 0.1/0.05ppm 0.2ppm
100Ω 10Ω~100Ω 100Ω 1kΩ 10kΩ
0.1ppm 0.1/0.03ppm 0.1/0.05ppm 0.3ppm
1kΩ 100Ω~1kΩ 1kΩ 10kΩ 100kΩ
0.1ppm 0.1/0.05ppm 0.1/0.05ppm 0.8ppm
10kΩ 1kΩ~10kΩ 10kΩ 100kΩ 1MΩ
0.1ppm 0.1ppm 0.2ppm 2.5ppm
100kΩ 10kΩ~100kΩ 100kΩ 1MΩ 10MΩ
0.25ppm 0.5ppm 0.3ppm 5ppm
1MΩ 100kΩ~1MΩ 1MΩ 10MΩ 100MΩ
1ppm 1ppm 2ppm 10ppm
10M Ω 1MΩ~10MΩ 10MΩ 100MΩ
3ppm 2ppm 7ppm
100MΩ 10MΩ~100MΩ 100MΩ 1GΩ -
7ppm 10ppm 25ppm -

 

ダウンロード
6242D リーフレット
6242D-4 J.pdf
PDFファイル 326.2 KB

6242を使用すると、抵抗校正作業の実時間が短縮化が期待できます。条件設定(Ix、サンプル速度 等)の後、ラフ計測、安定した計測結果を得るまでの時間が短いのです。

可変抵抗器の校正ツール

被校正対象に可変抵抗器(デカッドボックス)を選択すると、被校正の抵抗値を**Ω単位で変更、更新して連続校正するができます。

可変抵抗器 校正条件の設定

可変抵抗器(例)の配線



6242D 実証検証

6242D 背面


6242Dの安定動作を確認しています。0.00***ppmの不確かさを確認(MI Japan)