電圧校正ポテンショメータ 8000B
基本原理は直流電位差計です。
8 1/2クラスの高精度DMMの直流電圧校正に最適です。
校正結果は9 1/2相当です。
入力信号は10Vまでです。
運用はMI特製のソフトウェアを活用し、JCSS校正した高安定の定電圧装置(たとえばフルーク732シリーズ)と組み合わせて使用、前校正を実施後、高精度に直流電圧を全自動でJCSS校正します。
(絶対精度0.1μV以下)
JCSSトレースで、フルーク計測器 57**の出力電圧を全自動で校正することができます。MIソフトウェアには被校正計測器(フルーク計測器57**)を制御するドライバーを組み込んでいます。
作業手順はすべて、弊社の技術者が説明させてただきます。
(国研機関、大手校正機関、メーカの直流電圧の校正環境を、お客様現場で容易に実現できます。)
学会発表 学会で活用提案もさせていただきました。(APMP2016)
電圧校正ポテンショメータ 8000B システム詳細仕様
特長
● 本質的に高精度な自己校正機能付きの電圧分圧器
● 精度 < 0.05 x 10-6 (10V計測時)
● 20チャネルのスキャナーを組込めます。
● 1mVから1200Vの任意電圧入力可能
● 両極性の信号校正が可能
● フルークの5700A/5720Aの校正に活用ねがいます。
● 5700A/5720A/5730Aの校正に。
● 3458Aと8508Aの校正に。
● 電圧分圧器(F752A、MI1340A、G7520)の校正に。
● デジタルマルチメータの校正に。
● トレースは10Vツェナー電圧標準に。(JCSS)
● Windows PCで機能するソフトウェアを装備しています。
モデル8000B/8001B 特長
1. レンジ 10V, 30V, 120V, 300V and 1200V の変更は自動。制御プログラムが入力電圧に従って切り替える。他社のポテンショメータにはレンジ切換が固定の計測器もあります。
2. このモデル 8000B/8001B は直流電圧100nV から 1200Vまで計測可能です。
3. このモデル 8000B/8001B は自己校正機能を装備し、線形性に改善、入力電圧に従って分解能が落ちる対策を行っている。
4. 校正作業に要する時間は約1時間です。12時間も必要ないです。
5. 配線等の設定が終わった後の校正作業のパソコンソフトウェアの校正開始の操作だけです。
6. 標準室の運用で、一度、校正を行うと、1週間有効です。
7. 校正作業にジョセフソン装置は必要としませんし、計測器内部の回路動作を理解する必要もいりません。
自動自己校正 | 完全自己チェック |
計測レンジ: 8000B |
直流電圧 1mV ~ 10 V |
計測精度(k=2) |
1mV <200 ppm 10mV < 50 ppm 100mV < 5 ppm 1V < 0.5 ppm 10V < 0.05 ppm 30V < 0.1 ppm 120V < 0.2 ppm 300V < 0.5 ppm 1200V < 1 ppm |
絶縁抵抗 |
10^11 Ω |
有効な線形性 |
フルスケールの <0.0 ppm(フルスケール 1V、10V) |
長期ドリフト |
N/A – 作業前の自己校正で補正 |
入力インピーダンス(8000B/8001B) | 40 kΩ / 4.8 MΩ |
出力インピーダンス (8000B/8001B) | 100kΩ / 40 kΩ |
動作環境 | 18 ~ 34°C, 10 ~ 80% RH |
保証 | 2 年、部品 & 手直し |
容積 | 265 x 439 x 380 mm |
質量 | 14 kg |
電源電圧 | 100, 120, 220, 240 – 50/60 Hz |
国立研究開発法人産業技術総合研究所と技術コンサルタント契約を結び、電圧校正ポテンショメータ(8000B &
8001B)の実証評価をしていただいております。(2016年12月)詳細内容は、弊社技術者が説明させていただきます。弊社に、お問い合わせください。
最高計測分解能(直流電圧) (表示性能) |
DMM 9 1/2相当 | |
計測確度 (カナダNRCで検証) |
公称値(V) |
相対誤差(μV/V) (8000Bとジョセフソン電圧標準の計測結果の差) |
10 | -0.005 | |
1 | 0.02 | |
0.1 | -0.018 | |
最高計測不確かさ | 0.05ppm of reading value | |
長期の計測特性の変化 |
計測前には常時、校正作業を行います。よって、実質ゼロになります。 |